フォールディング・カヌーの模型を作る


大体の方向性は見えてきました。

主材は安価なラワン合板を利用しようと思っています。(納屋在庫品)
規格寸法が9×910×1820mmなのでこれに合うよう加工の手間も考慮した設計になっています。

これ以上艇の長さを短くすると、材の柔軟性からコックピットに十分な空間が確保できません。
逆にこれ以上でも折り畳んだ状態のサイズが大きくなってしまいます。

市販のアルミパイプで出来たカヤックなどはコンパクトにするためにバラバラに分解されていて、
組み立てが非常に複雑で手間がかかります。

今回のテーマは「早い、安い、簡単」なので組み立ての手間を出来るだけ圧縮したいと思います。
ということでリブは最小限の3枚としました。

もしリブを2枚増やすとフレームとの接続点が少なくても10カ所も増えることになります。
それだけ組み立てや分解に手間がかかるわけです。
少ないリブで形を形成して強度も出るように考えています。

ポイントは、フレーム構造をパイプのようなラインで作るのではなく、面として扱うように設計しました。
これによって組み立ても簡単ですしフレームの剛性もアップします。
問題は重量ですが、出来るだけ軽量な素材と組み合わせて重量コスト圧縮したいと思います。

全体的なデザインとし、もっと流線型でシュッとしたスタイルにすればいいのでしょうが、
見た目の外観スタイルは、自動車の空力抵抗云々のデザイン同様、大した差はありません。
いずれも乗り込むまでの自己満足のためのコストであって、乗っちゃえば見えませんからね。

今回はバンブー・カヤック同様、オープンなコックピットにしたいと思っています。
暑い夏場、狭くクローズなカヤック式のコックピットはムレムレで我慢できません。
どちらかというとカヌー的なカヤックとカヌーの中間的なスタイルとなります。


カヤックやカヌーの場合、まずは安定性と丈夫さが重要になります。
船は重いほど安定的で、走行性能として粘りがあって乗り心地もいいものです。

一方フォールディング・カヤックやカヌーは、極限まで身抜きをして軽量化するので、船本来の性能とは真逆な方向性になります。
軽い分、取り回しが楽な面もありますが、乗り心地は別物です。
また丈夫さも大した剛性はありませんので、どこまで妥協できるかという感覚的なものだと思います。

模型を作ると全体のイメージがつかめて問題点や課題がよくわります。
制作工程のシミュレーションにもなるので模型作りは欠かせません。

この模型は10分の一サイズで作っていますが、実際は素材の厚みが2分の一になるのでグッと圧縮されます。


折り畳んだサイズは、長が約100cm、幅は30cm、厚みは20cm程度になると思います。
あと、これに船体布とオールなどの備品もセットすることになります。
リュック式に立てて荷台に積めばカブでも運べるサイズになるはずです。


重量はラワン合板1.5枚分程度じゃないかと思います。
比重0.6g/cm3で計算すると14kg程とかなり重くなりますが、バイクで運ぶには問題のない重量だと思います。

船体布(スキン)はバンブー・カヤックで実績のある安価で軽量な防炎シートを使う予定です。
素材的にはポリエステル布をビニール(PVC)でがコーティングしているので強度と防水性は問題ありません。
加工もビニール用接着剤で接着できるので簡単です。

今回のフレームは、パイプを利用したワイヤーフレームではなく、面を多用したサーフェース構造なので、船体布を強度に張る必要はありません。
よって防炎シート程度の強度でも問題なく、組み立ても被せるて止めるだけなので楽です。


只今、組み立てるための接続金具類をどうするか検討中です。
前後のフレームは蝶番で繋げた状態で折り畳める設計なので広げるだけで展開できます。
あとは中央での接続と各リブとの接続になります。

出来るだけ簡単な方法と思っていますが、こういった特殊な接続金具は市販品では手に入りませんので工夫が必要です。
手っ取り早くはインシュロックが一番確実で強度もありますが、できるだけワンタッチ化を目指したいと思います。

かなり完成品のイメージが頭の中で広がってきました。
あとはそれを具現化するだけです。

今シーズン中に間に合うのか?・・・