庭の水槽でエビを飼い始めたら水槽に蚊のボウフラが出てきたので、対策にメダカを飼いたくて、ご近所をあちこち探しましたが見つかりませんでした。
昔は近所の小川に沢山いましたが最近は見かけません。
声をかけていた知り合いから連絡があり、メダカを探しに出かけました。
その前に、メダカ用アミを作ってみました。
持ち手は壊れた折り畳み傘で、じゃがいものネットと針金で網を作りました。
三段式で35cm~67cmまで伸びます。
腕のリーチを合わせれば狭い小川なら捕獲できそうです。
コンパクトに縮められるので、捕獲能力より「怪しい人に見られない効果」を期待して作ったものです。w
こんな感じでエビなら簡単に捕獲できます。
案内された秘密の場所で、ようやくメダカをキャッチできました!
しかし、手製の小さなアミでは全く役に立たず、知人が持参してくれていた大型のアミでなんとかキャッチできました。
捕獲したメダカをよく観察してみると・・・
メダカではないものが混ざっていました。
これは「カダヤシ」という魚のようで、私は初めて見ました。
メダカは子供の頃から知っているので見分がつきますが、カダヤシはメダカらしくありません。以前グッピーを飼っていましたが、見た目は色のないグッピーそのものです。
こちらがメダカです。
カダヤシについて調べてみると元々はアメリカ原産の外来種で、1970年代に蚊が媒介するマラリアを撲滅するために池や川に放流されたようです。「カダヤシ」の名前の由来は「蚊を絶やす」意味から名付けられたようです。そのまんまですね。w
ところが最近になって、外来種は本来の生態系を壊すと騒ぎ出して飼育を禁止にしたようです。実に身勝手な人間らしい話です。
グッピーやカダヤシは交尾で体内受精して子を生む卵胎生なので、他の生物より繁殖力が強くて繁殖しやすいようです。そんなことは初めからわかっていたことですよね。
じゃーグッピーは飼育してもいいのか?と思いますが、熱帯魚は越冬し辛いと言われています。しかし温暖な地域では野生化したグッピーも生息しているようです。実はメダカにも沢山の外来種がいて、混血も進んで最近は区別が困難になっているようです。
よく外来種のやり玉に上がるのは「ブラックバス」ですが、これも地域によって扱いの対応が分かれています。本県の和歌山県はキャッチ&リリースを容認しています。それどころか「バスの聖地」を作るために力を入れている地域もあるようです。やってることがチグハグでバカバカしい話です。
和歌山県の外来種リスト
https://www.pref.wakayama.lg.jp/prefg/032600/gairai/list.html
「外来種で生態系が壊れる」と言われますが、そもそもどの時代の生態系を守ろうとしているんでしょうか? 東京なんかは戦争の空襲で焼け野原でリセットされて、今やコンクリートジャングルで自然の欠片を探すのも困難な状態です。
日本列島に生息している私達も大陸や南方諸島から移住してきた外来種ですが、最近は利己主義による少子化で人口減少が進み、移民を誘致する動きにもなってきました。自分達は良くて他のものはダメという視野の狭い考え方と、認識している時間軸は短さに驚きます。
生命体としてもっと重要なのは多様性で、自然淘汰の仕組みの中で命を繋ぐ唯一の方法は 多様性しかありません。しかし現代人は医療に傾倒し、個体の命を繋ぎとめることだけに注力しています。結果的には種の淘汰に繋がる可能性がある危険な選択かもしれません。
数千年を生き続ける「縄文杉」よりも、その足元で育つ雑草のほうがより進化した優れた生命体であるわけで、いずれ縄文杉は淘汰されますが、雑草は生き残る確率が高いはずです。我々日本人もいずれ淘汰される運命なのでしょうか?
人間を媒介にして生存圏を広げるのも生物的な戦略の一つと言えます。
牛もブタも人間が持ち込んだ外来種ですからね。
命の選択権は人間には無いはずです。
水槽を観察していると、卵を持ったエビを発見しました。
ミナミヌマエビもグッピーと同じで交尾によっ子を生む卵胎生なので、この卵は受精済みのようです。孵化した小エビは他のエビに食べられることもあるようなので、別の水槽に分けて観察することにしました。今のところ妊婦さんは2匹です。
段々と賑やかになってきました。
エビだけだと太陽光だけで完全放置でも育ちますが、メダカは餌やりも必要で面倒ですね。