暇つぶしに、折り畳みボートを作ってみる


またまたボート作りの妄想遊びです。

今回は折り畳みボートの定番的なスタイルで、折り紙の船と同じような構造になっています。


このタイプの船は、大型船の救命用ボートとして考案されたようですが、布製のものも含めて大体同じようなデザインになっています。


市販品としてポピュラーなのは「Seahopper」だと思います。

 

 

 

動画を参考にダンボールでペーパーモデルを作ってみました。

 

まず船の側面のラインを引いてカットします。

 

 

これを4枚用意します。(中の2枚先端をカット)

 

 

中央の板を挟んで船底の曲線部分を繋ぎます。

 

 

広げると船底の板も側面の板に沿って湾曲するので船の形になります。

 

 

閉じるとこんな感じになります。

 

 

センターボードの部分と船首と船尾の固定用の板を入れます。

 

 

組み上げるとこうなります。 船首と船尾はシートで覆う必要があります。

 

 

 

小型のディンギーとして帆走することを前提に設計されています。
なのでセンターボートも装備できるように工夫されています。


このボードの長所は折り畳んでしまうと板状になるので収納や移動が簡単になります。
構造も簡単なので短時間で組み立てができます。

短所は船体の強度がどうしても不十分であるということです。
これは組み立てボート全般に言えることですが、特にこのボートの場合は4枚の薄い板を繋ぎ合わせて、板を歪めることで船体を立ち上げます。なので素材には柔軟性も必要で全体的な強度は低くなります。
荒波のある海で使うより、水面の静かな湖に向いていると思います。

 

 


また組み合わせた板を広げて曲げることで構造を作るので、接続部分には相当な力が掛かります。防水が必要な部分なのでPVCシートなとが使われていますが、強度と耐久性の問題も懸念されます。

おそらく何度か使えば材質が劣化し浸水の可能性もあると思います。
これは構造上のウィークポイントでどうしようもないかもしれません。
そもそも頻繁に使う船ではないでしょうが・・・


それと中途半端な強度が求められるので重量もそれなりにあって、市販品の大きいサイズのものは50kg程あります。これだけの重量になる手で持ち運ぶのは困難で、ドリー等が必須になると思います。つまり取り回しもあまり楽じゃないということです。

 

Seahopper Scamp Specification
https://www.seahopperfoldingboats.com/specifications/

 


以前、私が設計・制作した組み立て式のボートの重量は11kg程でした。
これくらいの重量でなければ実際の利用は難しくなります。

 

 

 

 


今回のボートは構造も簡単で作りやすいと思いますが、実用面では問題もありそうなので作らないと思います。でも構造を理解するために模型を作ってみるのは面白いと思います。

夏休みの工作にはいいかもしれませんね。


やはりフレームとスキンを組み合わせたモノコック構造のボートが軽量でコンパクトに作れそうですね。

妄想は続く・・・



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