ジェット機関車の夢
私が生まれた頃の話ですが、ジェット機関車というのが開発されていたようです。
一つは「ER22」というロシア製のジェット機関車です。
もう一つは「M-497」というアメリカ製で1966年夏に開発されました。
ほぼ同じようなデザインで車両先頭の頭にターボジェットエンジンが付けられています。
まるでイモムシの触角のようにも見えますが、どちらかがデザインをパクッたのは明白ですが、どっちなんでしょうね。
発想的にもデザイン的にも「おいおい」という感じですが、当時は様々な方向で高速鉄道の検討がされていたのでしょう。アメリカやロシアのような大陸の移動はこれくらい大胆な発想でも現実味があったのでしょうね。
とにかくA点からB点まで速く移動したいという欲求は、人類の特筆すべき思考の特徴です。人や物を早く動かすことで活動を活性化し成長を加速化しようという単純な発想です。
しかし、結果としてどうでしょうか?
モータリゼーションによる多くの負の作用と犠牲に似合うだけ人は豊かになったといえるでしょうか?
これからもリニアやドローン、自動運転とスピードへの憧れと欲の追求は続くようですが、走り抜けてきた過去を一度振り返って見ることも大切じゃないかと思います。
案外、根本的な生活は変わっていなくて、スピード化によって寧ろ窮屈になった気もします。豊かに生きるという根本的な目的達成のためのアプローチは多様にあると思います。
そんなことを考えさせられるジェット機関車でした。
もしこれが現在も走っていたらどんな世界になっていたんでしょうねー・・・
ちょっと過去を覗いてみるのはどうでしょう。
1925年から1978年90家族のホームムービーから作られ映画だそうです。
No More Road Trips? Feature film made from 90 families' home movies, 1925-78
http://boingboing.net/2016/09/14/no-more-road-trips-feature-fi.html
もちろん過去は否定できません。
問題は未来です。