「脱エンジン」と原発

 
トヨタが長期目標として2050年を目標にエンジンだけで走る車をほぼゼロにする計画を発表しました。ただしエンジン付きのハイブリットは含まれるようで、目標も「ほぼゼロ」と若干曖昧な表現になっています。

環境への配慮も理由の一つでしょうが、自動運転でコントロールするのには電気ベースのほうが簡単なためだと思います。

世界的にハイブリット車が流行ったのは日本ぐらいでしたが、先日VWが自爆したおかげでハイブリットに注目が集まっているようです。そのタイミングを捉えた戦略的な宣伝のようですが、どうなんでしょうか?


元々、発電はエネルギー変換効率がものすごく悪いもので、発電する過程で大部分のエネルギーは失われてしまいます。さらに蓄電することで大きなロスになります。電気は扱いやすいですがエネルギー効率はよくありません。

水力や太陽、風力といった自然エネルギーを利用した発電もされていますが、現状は全体量からすると微々たるもので、ほとんどは石油や石炭、ガスといった化石燃料と原発を利用しています。

現在、躍起になって原発をどんどん再稼働させていますが、こんな背景もあるのでしょう。原発で余った電力で電気分解して水素を作り燃料電池車も走らせるようです。

つまり電気自動車も燃料電池車も全て元をたどれば原発車なのです。
これじゃいつまで経っても脱原発にならないわけです。


どうして日本は未だに原発を推進するかというと、原発は直ちにツケを払わなくていい仕組みだからです。まさに原発は「夢の借金マシーン」なのです。借金生活しておいて自分達はロープタッチで逃げ切ればこの世とおさらばなわけです。これが原発推進派の理屈です。

ただ残されたものは、この先何万年もそのツケを払わされる仕組みになっています。
まさに悪魔のエネルギーと言えます。

企業ポリシーとしてはどうなのでしょうか?
もしトヨタが自社の車を動かすための電力を自然エネルギーから自前で自家発電するというのならわかります。

ものづくりするものは、ものを作るだけなく、出来たものに最後まできちん責任を持つという姿勢が大切です。それが今大きく欠けているような気がします。

今後、ますます電機業界と自動車業界の融合が進むと思いますが、テスラにGoogle、アップルといったメーカーの車が走る時代になるんでしょうか?

できれば「脱エンジン」じゃなくて「反重力エンジン」を搭載して、ちょっと浮いて走る「脱重力エンジン」車を作ってほしいものです。

まっ、2050年にはおそらく私はこの世にいませんが・・・

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