水中スクーターの珍品「アクアスクーター」水中エンジンの初爆! AquaScooter

 

じゃーん!



これは何でしょうか?
わかった人、手を上げて!
・・・おらんやろね。w



これぞ珍品中の珍品、おそらく知っている人は極わずかだと思いますがアクアスクーター」という名前のマシーンで、シュノーケリングとかで牽引してくれる水中スクーターみたいなものです。是非、動画を御覧ください。チョビも登場します。

 

 

このマシーン、かなり前からずっと気になっていました。
何がユニークかというと、水中で2ストエンジンを動かして走るという発想が大胆で、エンジン本体もキャブもそのまま水中に沈めて動かす構造がビックリです。もちろん排気も水中でします。



どうしてエンジンが水中でも動くのかというと、上部のオレンジの部分にはガソリンタンクと空気室があって、シュノーケリングのようなパイプで空気を取り込むことで、水中でも燃焼してエンジンを動かせるわけです。まるで潜水艦のようですが、実際の潜水艦は水中では電気モーターで動くので、こんな大胆な構造ではありません。




「アクアスクーター」の誕生秘話がまた興味深くて、1967年にベルント・ベトガーという東ドイツの科学者が発明したもので、彼は東ドイツからバルト海を越えてデンマークに亡命するためにこの装置を開発したようです。しかし最初の亡命には失敗して捉えられて3ヶ月の実刑を受けています。その翌年、改良版のマシーンを開発して2度目の挑戦で逃亡に成功しています

Wiki Aquascooter
https://en.wikipedia.org/wiki/Aqua_scooter

その後、紆余曲折があって現在の「アクアスクーター」が商品化されたようです。現在はイタリアの会社が製造販売をして.るようです。
http://www.aquascooter.it/

1990年に東西ドイツは統一されていますが、そんな歴史的な背景がこの珍品を生み出したとも言えます。これは人生のコレクションとしてゲットしておかないと後悔する?ということでゲットしてしまいました。w

入手したものはジャンク品で吸気用パイプもなく、エンジンが生きているのかも不明でしたが、なんとかエンジンの初爆は確認できました。そもそも実用性を求めているものではないので、エンジンが動いた時点でコレクションとしてはコンプリートです。

 



電動式の水中スクーターは沢山販売されていますが、エンジン式はこれぐらいだと思います。単体で使うのも良し、ボードやボートと組み合わせるも良し、様々な活用ができそうです。
重量は7kg程で、エレキ等に比べると軽量でコンパクトです。

しかし、そもそも小さなエンジンで非力なのでスピードは出ません。
2馬力以内なので、日本の法律では3m以内のボートに取り付けてもミニボート規格の範囲内なので免許が無くても利用できます。つまりフリーダムに使えるマシーンなのです。

今年の夏のテーマは「アクアスクーター」に決まりです。
しっかりメンテナンスして遊び倒したいと思います。
 


この機種は「AS400」という型番のようで、おそらく30年以上前に製造されたもののようです。よって交換部品とかの入手は困難になります。(ほぼ無理)



私的には機能や性能は別にして、このユニークなデザインのエンジンを撫で回して、意味もなく磨いているときが至福の時間で、女性の方が高価な指輪やネックレスの宝石を眺めて満足するようなもので、価値とすれば同等かそれ以上の価値があると思っています。w

しかし、このエンジンのデキの悪さはピカイチで、鋳型の抜きの悪さやバリの多さは安価な中華製品より雑な感じですよくこんな雑な精度で水中でエンジン動かそうとしたものだと呆れるばかりです。イタリア製ってこんなものなんですね。
でもそんなヤンチャな所も含めてラブリーなのです。w (病気)



たまたま、エンジン関係の調べ物をしていて小川精機のHPに行き着きました。小川精機といえば模型用の小型エンジンが有名で、OSエンジンは今もいくつか所有しています。その創設者の小川重夫さんが書かれた「我が模型人生」という長文の自叙伝のようなものを見つけて読んでみました。

https://www.os-engines.co.jp/web_content/202108/index_4.html

内容的には子供の頃の生い立ちから、学生時代の話や会社の立ち上げなど細かく記載されていて興味深いものでした。いささか武勇伝っぽい書きっぷりですが、気になる方は一読されてはと思います。

その中でも興味深かったのは、1941年の太平洋戦争の直前に会社を立ち上げて、戦争の中でも事業を継続できた理由と、模型エンジンが果たした役割が微妙な感じで、複雑な気持ちになりました。

「アクアスクーター」も同じ様に戦争を起因として生まれたモノですが、人類の営みと戦争は切り離せないものなのか?と残念に思います。現在もウクライナやイスラエル、中東で争いが続いていますが、アメリカのような戦争大国がいる限り、争いは無くなることはないのでしょうね。

自由主義と民主主義と平等主義を実行すると文明が壊れてしまうと言われていますが、まさにそんな気がします。そろそろ考え直す時期じゃないかなと思います。(無理か?)

そんなことを色々と思いながら磨き作業に没頭しています。
段々とピカってきました。w

 

 

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