小さな造船所でラジコン・タグボートを作る
前回の進水式のあと、
夜な夜な、デスクトップの小さな造船所で作業を続ています。
まず問題だっのだがメカです。
モータードライブのコントロールが何かの都合で遮断されてしまう事象が頻発しました。
タムテックの古いメカを使ったので経年効果もあるかもしれません。
分解して色々と検査してみましたが、
コンデンサーも問題なさそうで原因は不明です。
仕方なく、別のメカを見つけてきました。
これは小型電動飛行機用のメカで、軽量でコンパクトです。
テストしてみるとサーボ用のモーターが固着していたので別のものに交換しました。
サーボも無事に復活しましたが、バック機能がないので船舶用には不向きです。
やはりバック機能がほしいので、ネットでバック機能付きの小型アンプを見つけました。
アマゾンでも販売されていたので、アフィリエイトのギフト券で無料ゲットです。w
アンプが届いてテストしてみてところ・・・
なんと同じ現象でモーターが途中で停止してしまいます。
当初は「不良品?」と疑ったのですが、
何度か負荷テストしている内にようやく原因がわかりました。
問題はアンプではなくバッテリーでした!
このアンプの動作範囲は4.8V~8.4Vだったので、当初はアルカリ電池4本でテストしていました。無負荷の状態では5.7Vあるバッテリーが、モーターの回転を上げていくと4.7Vまで落ちて、その瞬間にアンプが停止しました。小さなスクリューですが、思っていた以上に電圧降下があるようです。
新品のアルカリ電池でもテストしてみてみましたが、短時間で電圧降下して安定して動作しません。アルカリ電池では容量不足で安定動作しないようです。
一度落ちると電源スイッチをオフ/オンしないと再起動しないので厄介です。
バッテリーを手持ちの7.2Vのニッケル水素バッテリーでテストしてみたところ動作が安定しました。大きくて重いバッテリーですが、水上で停止すると厄介なのでこれを使うことにします。
ということで、バッテリーを搭載するスペースを確保するため、キャビンを8mm拡張しました。
ようやくメカが安定動作したので、残りの飾り物を作っていきます。
まずは窓を開けて、オープンエアーで空気の入れ替えです。
窓枠も入れて、細かな作業が続きます。
天井の小物も作ります。
小さなヘッドライトを作るのに泣けました。w
二階のコックピットに登る梯子も必要です。
転落防止用の手すりも針金で作ります。
安全対策の浮き輪も必要です。
カラーリングはちょっとメルヘンチックにこんな感じ。
段々と模型船らしくなってきました。
時々、庭で天日干し
綺麗に塗るのではなく、ちょっと汚れも入れたウェザリング塗装をしています。
模型って形の造形だけでなく絵心も必要な総合芸術なんです。w
まずはマスキングします。
ちなみに、なぜ赤い塗料が多いのか? 不思議ですよね。
実はあの赤い塗料には、海藻や貝などの生物が付着しにくいように「亜酸化銅」や「酸化亜鉛」等の毒物が含まれています。
この塗料は100均の赤いスプレー缶なのでご心配なく。w
再度、喫水線のバランス調整をします。
大きなバッテリーを積んだので、丁度よい感じです。
ウインチも追加して日干し中です。
早速準備します。
このボートはカブ号のリアケースに入るサイズで設計しています。
プロポとカメラも入れて、ピッタリ!です。w
カブ号で3分! 裏山のため池に到着!
この池は、以前カヤックやミニボードのテストでもお世話になりました。
子供の頃はここでよく泳ぎました。
今はオーバーコンプライアンスで遊泳禁止ですが、静かで景色が綺麗ですよ。
水に浮かべると絵になりますねー \(^o^)/
それでは、お楽しみのテスト動画をご覧ください。
思っていた以上に、いい感じに走りました。
メカが安定しているので安心して走行できます。
重いバッテリーが甲板の上に入っているのでバランスが心配でしたが、スピードを出しても安定していました。でもこの船はノンビリ走るのが似合います。
まだいつくかの工作が残っています。
こういう模型は完成するとゴミになるので、工作の時間をゆっくり楽しみたいと思います。
楽しいですよ。