古いパソコンを捨てる前に「CloudReady」、Lenovo G560で動かしてみた。
ようやく年賀状ワークも終了して、年末大掃除も終わったので、暇つぶしに「CloudReady」を触ってみました。
Neverware CloudReady
トップページに「Neverware is now part of Google」と誇らしく記載されています。つい最近、NeverwareはGoogleに回収されて、CloudReadyはGoogleの正式なサービスになりました。
CloudReadyはGoogleの「Chromium OS」に基づいたOSで、古くてスペックの低いパソコンでも起動できる軽量のOSです。Windowsでは遅くて使い物にならないパソコンでも、CloudReadyならサクサク動く可能性があります。
CloudReady (Home Edition)は無料で配布されていて、8GB以上のUSBメモリさえあれば簡単に体験できます。年末の大掃除でパソコンを捨てる前に、是非一度お試しください。
【セットアップ方法】
まず、下記のページの「DOWNLOAD USB MAKER」から「cloudready-usb-maker.exe」をダウンロードします。 もちろん無料です。
次に8GB以上のUSBメモリを用意してUSBポートに挿します。
今回、手元に8GB以上のUSBメモリが無かったので、16GBのマイクロSDカードが余っていのを使いました。 これでもOK!です。
ダウンロードした「cloudready-usb-maker.exe」を起動して、メディアを選択するとダウンロードが始まりOSが生成されます。約20分くらいかかると思います。
あとは処理が終了するまで放置するだけです。
処理が終了したら「 Finish 」を押して終了してください。
※ Windows がメディアをフォーマットするか?訊いてくるので「キャンセル」してください。メモリカードはChromium OSとしてフォーマットされるので、Windpwsで使う場合は再フォーマットが必要です。
これでメディアが完成したので、あとは古いパソコンを用意してUSBに挿して起動します。
今回テストに使ったのは娘が高校時代に使っていた「Lenovo G560」です。
コアi3でメモリは2GB、ギリギリWinwos7が起動する程度、メモリ不足とディスクもほぼ使い切っているのでスワップばかりでブラウザもまともに起動しません。
Win7なのでWindowsパソコンとしてはほぼ終わっています。
この古いパソコンに、先程作った「CloudReady」メディアをUSBに挿します。
電源ボタンを押したあと「F12」でブートディスクを選択します。(パソコンによる)
ここでは「USB HD」を選択します。
あとは勝手に起動してくるので「Welcome !」が表示されたら日本語を選んでキーボードも日本語を選択します。
「ようこそ!」が表示されて「続行」するとネットワーク設定が表示されます。
WiFiを選択してパスワードを入れると注意書きが表示されます。
「CONTINUE」を押すとログイン画面になるのでGmailのメアドでログインしてください。
メッセージが出るので「X」で閉じると無事にCloudReadyが起動します。
初期状態ではアプリケーションはブラウザぐらいしか入っていませんが、パソコンってほとんどブラウザぐらいしか使わないので全然問題ありません。
実際にブラウザを起動してみるとめっちゃ軽くて快適です!
Youtubeもサクサク動きました。 パソコン復活です!
初期状態で入っているアプリはこれだけです。
「Google Play」の代わりに「ウェブストア」からアプリをインストールできます。
Google Chromeで利用できるサービスはほぼ問題なく動くと思います。
そもそもメモリが2GBしかないので、あまりブラウザのタブを開き過ぎると引っかかる場合もありますが、4GBもあれば快適に使えると思います。
電源ボタンを押すと「電源を切る」を選択できます。
選択すると一瞬で画面は落ちますが、裏でシャットダウンが走っているので電源ランプが消えるまで待ってからUSBを抜いてください。
2回目以降はセットアップは終わっているので、起動するとログイン画面が表示されます。
もちろん、USBを挿さずに普通にパソコンを起動すると今まで通りのWinwosが起動します。
これで、もしディスクが死んでWinwosが使えなくなっても、このマイクロSDがあれば「CloudReady」が利用できます。
保険用に一つ作っておいてもいいかと思います。
正月の大掃除のあと、暇だったら試してみてください。
思わぬ拾い物になると思いますよ。