ゾンビがやってくる。TIC-80レトロゲームの作り方
PocketCHIPでPICO-8に出会ってから、すっかりレトロゲームファンになってしまいました。レトロといっても中身は最新式ですが、その削ぎ落とされた世界観は芸術性も高く、今流のCGメインのゲームとは一線を画しています。 PICO-8 https://www.lexaloffle.com/pico-8.php 「ゲームの要素とは何か?」よく議論されるテーマですが、どんなゲームでも物理的に捉えると中身は実にシンプルです。 コンピュータゲームは目や耳で仮想空間で起こっている現象を捉えて、それを解釈した上で戦略を練り、適切なタイミングにアナログ的なインフェースであるボタンやマウスでコンピュータに電気的信号の答えを返します。 この作業を時間軸に沿って繰り返しますが、そのゲームが2次元であっても3次元あっても、どれだけ複雑なゲームでも実は一つのウェーブの電気信号でしかなく、それをコンピュータが計算処理しているだけにすぎません。ゲームプログラムはそれを処理する長い1本の計算式なのです。 私の場合、そんなゲームで遊ぶことより、そのゲームをプログラムすることが楽しみで、いかに効率的な計算式を考え出して、ファンタジーな世界を表現するかにワクワクするのです。コンピュータゲームは計算式だけで作られた架空の世界ですが、その世界をゼロから作り出す作業はエキサイティングで楽しいものです。 今時のAIルーチンに丸投げするようなプログラムには何の魅力も感じません。 TIC-80はPICO-8のクローンで、同じLua言語でプログラムしますが、若干動作環境が違います。PICO-8は128*128のユニークなスクエア画面ですが、TIC-80は240*136の一般的な横長のアスペクトでフォントなど見やすくなっています。 パレットカラーはどちらも16色で、色の組み合わせはPICO-8のほうが艶やかで好きですが、TIC-80のパレットは簡単に変更ができるので問題はありません。そんなことで最近はPICO-8よりTIC-80をよく使っています。 もう一つ、PICO-8は有料ですがTIC-80は無料で利用できます。 ここが最大の利点です。w TIC-80 https://tic.computer/ 前置きが長くなりましたが、現在いくつかのゲームを並行的に作っていま...