ゆでガエルとコーポラティズム


経済界が求めているは安い人材だ。
コストの中で一番高くつくのが人件費であり、ここをいかに安く調達するかで儲けが大きく違ってくる。そのために法律を改正して派遣労働者や海外からの安い移民労働者の枠を広げようと躍起になっている。

工場のとなりに安いアパートやディスカウントのスーパーを作り労働者の生活費を抑える。こうするとこで見た目の生活には若干の余裕が出るため労働者からの不満も少なくなる。こういう手法で各地の工業地帯やビジネス区域を作ってきた。

そんなことでニンジンが30円高くなったとか、ジャガイモが1.4倍だとか、大幅な値上げだと大騒ぎするわけだ。それがいくらものかよく考えてほしい。あなたはスマホにいくら捨ててるのか?比較してみてほしい。

「台風ラッシュ、食材高騰 タマネギ・サンマ…値上げ続々」
http://www.asahi.com/articles/ASJ8Z5GRMJ8ZOIPE01X.html

小泉君もこの食糧コストを抑えようと必死だが、やってることが薄っぺらすぎて話にならない。まだまだ経験不足の若者だ。物価の優等生とか言われた卵などはまさにこの手法で価格を抑え込まれてきた。こうして一次産業の農業や漁業は過去からも虐げられてきたわけだ。政治家は言ってることとやってることはまるで真逆である。

さらに厚生労働省はGMO(遺伝子組み換え)の安全性を宣伝するのに必至である。
庶民をうまく洗脳すれば、さらに安い食料をエサとして与えることができるためだ。

遺伝子組換え食品の安全性について
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/idenshi/index.html?utm_source=weibolife.appspot.com

生きるために一番大切な食に対する価値観を破壊しようとする暴挙であるが、こんな10円単位の値上げに目の色を変えてワイワイやってるのはそのためだ。彼らはジワジワと上がるエサ代に非常に敏感である。
それは将来、儲けを大きく損なうことになるためだ。
常に価格を牽制しエサ代が上がらないようコントロールしている。

コーポラティズムの社会ではこうした大きな枠組みの中で徐々に支配層に都合のよい社会に作り替えられていく。まさに「ゆでガエル」の庶民はそれに気づくことはない。

しかし、支配層である彼らは我々のような庶民が食べるようなものは食べていない。
値段が高く見た目は酷いが安全なオーガニック品などを好んでチョイスする。
「そんなことはない」という方は残念ながらまだまだ小金持ちである。
アメリカではすでにそれがステータスであって、一般庶民と区別される一つの要素にもなっている。

ワシントンの中心地から少し離れた郊外に、グランドほどの敷地持つ高級住宅街が点在しているが、この地域に住むハイレベルな方はCSA(Community Supported Agriculture)などのオーガニック農園と契約して食材を調達している。一般庶民と同じスーパーでGMOや科学肥料や農薬漬けの食材を買うことはないのわけだ。何故ならば、それは安全ではないからで、彼らはそれをちゃんと理解しエサと食材を区別している。格差社会とはこういうことである。

マット・デイモン主演の「エリジウム」という映画があったが、表現の仕方は別にして中身はSFではなくほぼ現実である。あなたが想像する以上に格差社会は進んでいて、庶民が想像もできない別世界で彼らは生活をしている。


そんな庶民は食費を削ってスマホや車、ブランド品などに金を落とすように洗脳されている。人間は食料がなければ3日ほどで死ぬが、車が100万円でも1000万円でも死ぬことはない。50万円ほどだった軽自動車は今や4倍の200万円ほどするが、ダイコンは1本100円のままである。このバカげた価値観のねつ造が社会の構造をおかしくしているわけだ。

言いたいことはコストのバランスがおかしいということだ。
「何が本来大切なものなのか?」
その価値観を正しく持つことがこの先人類が長く繁栄するためには不可欠となる。
このままでは先は短いだろう。

社会の仕組みや意味などどうでもよくて、世間に流されて生きるのも一つの人生である。
大方の人はそれでよいという感覚だろう。

しかし正しい価値観をしっかり持つことは大切である。
テレビのコマーシャルやネットや雑誌の宣伝に洗脳される前に、自分の感覚を見直してもらいたい。
すでに手遅れの場合が多いが・・・