MRJのラジコン化


何かと話題になっている国産のジェット旅客機MRJですが、
幼少期より長年飛行機作りに携わってきたものとして、一言意見を述べさせてもらういます。

もちろん作ったのは模型飛行ですが、飛行機の世界は実機も模型も同じで飛ばしてみないと分からないのです。
つまり伝統と感覚がものを言う職人の世界なのです。

特に機体の全体的なデザインは大小の差はほとんどありません。
よって現代のコンピュータシュミレーションの時代でも、模型を作って風洞実験を行っているのです。

MRJは、こんなデザインのようです。


MRJを世界の空へ
http://www.aero.or.jp/web-koku-to-bunka/2014_03/2014_03.html

【連載】基礎からわかる!MRJ(4)なぜ開発は遅れるの?
https://newswitch.jp/p/413

2発のジェットエンジンを主翼に取り付けたオーソドックスなデザインになっています。
この機体の一番の売りは低燃費だそうで約20%ほど効率化になるように設計されているようです。

ジェットエンジンはギア減速を取り付け前面に大きなファンが付いています。
ターボプロップと中間的な感じのエンジンのようです。

燃費の追求で主翼の後退角度が大きく、翼もかなり細くなっています。
当初は主翼などもカーボンで作る予定だったようですが、形状の補強などの理由でアルミ製になったようです。

ジェット機はプロペラ機と違い翼に大きな浮力はありません。
つまり水中翼船のようなもので推進力が止まれば沈みます。

大きく後退した主翼は、空気抵抗は優れていますが、バンクで巻き込むと復元するのが難しくなります。
そのために大きめのウイングレッドと大きな垂直尾翼か付いているのだと思います。

ジェットの後方排気のために水平尾翼も高目でかなりな後退翼になっています。
主翼の上半角はかなりしっかり付いて復元力はいいと思います。
全体的なバランスはそれほど悪くはなと思いますが、やはり主翼に心細さが残ります。
もし旅行で飛行機に乗る機械があって、これに喜んで乗るかは現状では微妙な気がします。

燃費を追求するのもわかりますが、命あってのことですから、
まずは安定して離発着できて、何十年と安全に飛行できる堅牢さが何より大切だと思います。

何より叩き上げが一番重要な飛行機作りの世界で、中型機としてYS11以降の空白期間がどれだけ影響するか・・・
国産ジェット機とは言っても、エンジンなど主要な部品は外国製品で、あくまでも日本で旗振りしているという意味での国産飛行機です。
何より飛行機作りという大型のプロジェクトの製造から営業、メンテナンスまで全てを仕切れる力が問われます。

MRJをラジコン模型でもう再現している人はいるのでしょうか?
まだ無いのなら今からホビキンに売り込みますか?(笑)

もちろん主翼はデフォルメして少し大きくしますが・・・