ワーゲンだけではない、自動車業界の不誠実


アベちゃんもどっぷりと入信している「経済最優先主義」という宗教では、
利益を上げることが最優先で、そのためには何をやっても正義となります。

ワーゲンの問題は不注意による事故ではなく、トップ判断による明確な事業方針として故意に行った犯罪です。
先日問題となった東芝も同様ですが「経済最優先主義」に入信すると人道としての基本的なコンプライアンスすら履行されなくなります。

ワーゲンの問題で表に出たのは排ガス規制の話ですが、
この業界の問題を誰もがもっと分かりやすく実感できる事例が「燃費」です。

カタログスペックの燃費と、実際に生活の中で自動車を使用した場合の燃費には大きな差があります。
概ね平均的な使用方法ではカタログスペック半分程度というのが一般的です。

メーカーとしては「低燃費40km/L」といったキャッチコピーをカタログに書いて、ちょっとでも車を有利に販売したいわけです。

じゃこのウソの燃費はどのようにしてでっち上げられているのかというと、
まず、走行に不要な余分なオーディオなどの部品は全て取り除かれ、徹底的に車体重量を減量します。
サイドミラーなども取り除かれ、ボディの繋ぎにはテープを貼って空気抵抗を極限まで減らします。
エンジンには特別にブレンドされた市販では手に入らない高価な潤滑油とガソリンを使用し、タイヤには燃費を抑えるための特殊なガスを注入し、オルタネータもオフにして出来るだけハイギアで慎重に走行するわけです。


もはや市販されている自動車とは全く別物で、カタログ数値の燃費と違っていて当たり前です。
こんな状態での燃費測定をよしとするレギュレーションを業界上げてでっち上げているわけです。
ワーゲンが犯罪に手を染める要素は元々たっぷりとあるわけです。

この不正はどこの自動車メーカーも大手を振ってやっている行為ですが、
お客に対する誠実性やサービス精神など微塵もないわけです。

地球温暖化ビジネスをでっち上げた上で、新たな付加価値を捏造したのが低燃費車です。
トヨタのプリウスに代表されるハイブリット車や電気自動車といった商品の価値の捏造を行ったわけです。

ちなみに私のエクストレイルの実燃費は約7.5km/lとなっています。
カタログスペックでは10・15モード(国土交通省審査値)13.2km/lと記載されています。
平坦な道路での通勤に使用してますが、概ねカタログスペックの半分の結果となっています。


NISSAN X-TRAIL T31
http://history.nissan.co.jp/X-TRAIL/T31/0708/index.html

ここで注目はしたいのは「国土交通省審査値」という文言です。
つまり国上げて、この不毛で無意味な燃費数値を捏造しているわけです。

レギュレーションの中では何をやっても許されるという風潮も異常です。
そこには人としての感情や誠実性など微塵もありません。
つまり、この業界は根っこから腐敗してるわけです。

ワーゲンの問題は一企業の問題にとどまらず、この業界や産業界、さらにドイツ社会全体の評価の下落に繋がると思います。
しかし、これはドイツに限らず、日本も同様な問題を抱えているということ注意しなければなりません。

平成時代になって、残念なほどコンプライアンスが問われる社会になりました。
人間性を失った混沌としたブラックな世界になりつつあるようです。

「経済最優先主義」ではダメなわけです。