未完の美学 模型道


模型道において、完成とはゴミ化することを意味します。

未完であるからこそ、次の作業があり、未来に向けた発展の可能性があるのです。
完成とはその作業を止めることであり、躍動的な生命力が失われることと同じなのです。

わざと完成させない、それこそが愛なのです。
つまりアントニ・ガウディの「サグラダ・ファミリア」のようなものです。(笑)

そんな熟成期間に入ったタグボートです。


本気で作業をすれば二日もかからないと思います。
しかし、それでは模型の持つ旨みがまったく失われてしまいます。
じっくり熟成の期間を設け旨みが染み出すのを待つことが大切です。

以前、製作した40%縮小のモンサンミッシェルは工事途中に3年間ほど寝かしました。
その間の発酵にも似た成熟過程が大切で、創作意欲を増し、脳内妄想で模型を愛でる大切な時間なのです。

完成すると埃をかぶるだけの厄介な物体でしかなくなります。
そんなことで行き場のなくなったモンサンなのです。


未完の美学とよく言われますが、模型道ほどその言葉がピッタリなホビーはありません。

まっ未完成品はそれに興味がないものにとってはゴミそのものだったりもします。
もちろん完成してもゴミには変わりないのです。(笑)

ということで未完のタグボートは後は2年は寝かせるつもりです。
そういえば、寝かしっぱなしのアルミ張りの金属飛行機もありましたね。


これもまだまだ寝かす予定です。
金属は腐りませんからね。(笑)

そんなことで、部屋が未完のゴミでいっぱいになってしまっているこの頃です。
何とかせねば・・・