今時の「インスタント焼そば」はアリなのか?「焼チキン」「パリッと仕上げ焼そば」
うだる様な暑さとは、まさに本日のような天気でしょう。
外で息をするだけでも鼻の奥が火傷しそうです。
こう暑いと食欲もさっぱりで、スリムな体がますますスリムに・・・(うそ)
暑い夏を乗り切るのは、まずは食欲からです。
思い起こせば、おそらく世界最速で「インスタント焼そば」を食べたのは私だと思います。
なぜなら発明者だからです。
あれは小学低学年の頃、世間ではインスタント・ラーメンなるものが発売されていました。
幼少の頃からモコミチ並みに料理の達人だったので、ラーメンぐらいは自分で作っていました。
そこで閃いたのはラーメンと焼そばを同時に味わう方法です。
まずラーメンとして普通に作り、半分を食べます。
この時スープは完汁して麺だけ残します。
ここにウスターソースを掛けて混ぜると焼そばになるのです。
これを発見した時の喜びは相当なもので、友達に布教活動して拡散させました。
おかげでインスタント・ラーメン&焼そばの食べ方はあっという間に学校中に広がりました。
それからしばらくしてインスタント焼そばなるものが発売されたのです。
私的には何の驚きも無く、何を今更!という感じでした。(笑)
そんなことでインスタント焼そばの歴史は人一倍長いのですが、
暑い夏は焼そばがいいんじゃないかと思います。
で、先日ご近所のスーパーで新たなチャレンジを試みました。
「焼チキン」と「パリッと仕上げ焼そば」です。
インスタントラーメン業界は毎日新しい種類のラーメンが発売されているほど入れ替わりが激しいジャンルです。
つまり日々誕生しては日々消え去っているわけです。
そんな中でわざわざ「限定品」と名を打った気の弱い押しは危険が一杯なのです。
最初っから負けが確定している試合のような、全く期待のできないチャレンジャー・レベルだったりします。
しかし、だからこそ冒険心がくすぐられるところもあります。
この業界の最長老として、ここは試しておく必要があるんじゃないかという使命感でチャレンジャーに名乗り出ました。
実験は体調管理も考慮して、日を分けて行いました。
まずは「焼チキン」からです。
見た目も作り方もチキンラーメンそのものです。
ただ違うのは水の量が半分なだけです。
香りも普段のチキンラーメンと何一つ変わりません。
嫌な予感はしますが、付属のふりかけを振り掛けるとそれらしくも見えなくも無い状態になりました。
では実食!
んーーー、麺の感触もカラカラのチキンラーメンそのものです。
スープがない分、味は薄味です。
ふりかけの生姜の風味が強すぎる気もします。
というか全く合わない。
結論、これは焼そばではない、単なるスープを吸いきった薄味のチキンラーメンです。
オススメは出来ませんが、カラカラのチキンラーメンを味わって見たい方はチャレンジしてみて下さい。
おそらく想像の範囲内だと思います。
続いて、限定版の「パリッと仕上げ焼そば」です。
これは袋を開けた瞬間に期待がこみ上げて来ました。
麺が太いのです。しかもほぼストレートに近い感じです。
あのモジャモジャのラーメン麺とは明らかに別もので、作り手の気迫が伝わってきます。
レシピ通り、もやしを少し混ぜて作ってみました。
特徴的なのは炒め用の油が同梱されていることです。
普通の焼そばのように麺を茹でて水分が無くなってからソースを入れます。
ここまでは同じなんですが、そこで付属の油を入れてチリチリと炒り付ける工程に入ります。
今までの麺ならこの炒める工程で、ふやけた麺がぶちぶちになってしまうと思いますが、
この腰のある太目の麺は大丈夫、見事な焼そばっぽい感じになってきます。
では実食!
ソースの味はいつもの安定感のあるあの味です。
が、麺がやぱり全然違います。モチモチとしっかりした焼そば麺に仕上がっています。
これはいい、実にいいです。
限定版はもったいない。今すぐ既存品の在庫を全て処分してこれに置き換えるべきです。
もしスーパーで発見したら是非チャレンジしてみて下さい。
後悔はしないと思います。
まっしかし・・・
値段からするとどうなんでしょう。
スーパーには生麺3つ入りソース付きの焼そばが90円台で売っています。
コストパフォーマンスも抜群ですが、これが実に旨いのです。
もちろん生麺ですからインスタント麺とは比較にならない本物感があります。
いや、本物そのものです。
そういうことで、夏は食欲を奮立たせて元気にお過ごしください。
どちら様もご自愛を・・・