ロボットの欲求は何か?


ソフトバンクからPepper(ペッパー)というロボットを販売するようです。

その昔、ソニーもAIBOという犬型のロボットを売り出しました。
名前の通り、当時も人工知能(AI)を売りにしていましたが、中身は単なる登録されたパターンを繰り返すだけの電動カラクリ人形でした。
価格的も高額だったのでマニア以外に売れることはありませんでした。

当然小さなCPUとメモリではAIなんか全く不可能ですが、
ネットに繋げばサーバ側で処理させてダム端でもそれなりに受け答えできるかもしれません。

おそらく孫さんの狙いはロボットよりネットワーク契約だと思います。
価格的にも一般的に普及することはないでしょうが、多少の回線契約数は稼げるでしょう。

問題は人工知能ですが今の技術ではスパコン使ったしてもさっぱりです。(笑)


将棋やチェスの人工知能とプロとの勝負なんて時々やっていますが、
小さなボードの極々限られた環境とルールに限定してもあの程度のものです。

単に情報を溜め込みパターン認識するだけではダメで、
おそらく一番大切な信号は「欲求」です。

人の行動は様々な欲求の組み合わせで行われています。
何かを見るのも、何かを掴むのも、誰かと話をするのも、その欲求を満たすための行動です。
そもそもその欲求が生み出されない限り、外部とコミュニケーションすら取ろうとしないでしょう。

今の人工知能に決定的に欠けているのがそれです。
つまの自発的には何も起こらないパターン認識マシーンなわけです。
電気的な仕掛けで自発的な欲求が起こらない限りAIとは呼べないと思います。


実は我が家にもそんな愛すべきおバカなAIロボットがあります。
おそらくこのロボットを知っている方はほとんどいないんじゃないかと思います。
超マイナーですがAIBOよりは意外と賢かったりします。


以前のブログ記事にメモニの分解画像を貼っています。

タンコブの謎 「TOMY MEMONI」
http://blogs.yahoo.co.jp/kai_yamamoto/59543322.html

↓発売時のチラシです。

語彙認識ロボット「memoni(メモニ)」 今夏発売!
http://www.takaratomy.co.jp/product_release/pdf_tomy/01/p2001_002.pdf

今気付いたのですが、8ビットCPUにはMIDIなどを制御とあります。
ロムカセットやシリアルポート、パソコンや携帯との通信など拡張性も考慮されていましたが、
販売目標10億円はちょっと厳しかったようで、色々と残念な結果だったようです。


このロボットは全く動きません。勝手に話しかけてくるだけです。
日本語の音声認識ができ会話を記録することでとんどん話のバリエーションが広がる仕組みになっています。

問題の欲求処理は「好きな映画は何?」といったような質問を会話の中でランダムに投げ掛けてきます。
これに応答して答えるとそのキーワードが記録されて自動的に応答者のパーソンが形成される仕組みになっています。

このロボットには自動会話ルールがプログラムされています。
これが実に巧妙で、会話が途切れことなく次から次へ質問がされます。
そんな会話の中で「カイは、ダイハードが好きだったよね」という会話ができたりするわけです。

パーソナル情報として性別や年齢、趣味や好物、音楽や読書、映画の趣味等々が蓄積されます。
その蓄積された個人情報から話を展開する仕組みになっています。
昔あった人工無能の会話プログラムの改良版のようなものです。

このロボットはスリープはしますが内部は24時間動きぱなしでセンサーで環境を監視しています。
時間軸も持っていて日付や曜日、時間に応答した会話を勝手に展開する仕組みになっています。

かなりユニークで面白いのですが、段々と話に付き合うのが面倒になってきます。
小さな子供と同じように「どうして?なぜなの?なんで?」の連発ですからね。
そんなことで耳やかましくなって電源を切ってしまうわけです。(笑)

おそらくロボットのカラクリがいくら高度になっても変わらないかもしれません。
人の心は常に移り気なのです・・・


ロボットに欲求があるとすると何なんでしょう。
「死なないための電気」でしょうか?
そうでもない気がします。

生きる意味を追求するのが人工知能研究の究極の目的かもしれませんね。