模型屋の絶滅


子供の頃、プラモデルは憧れの的でした。
少ないお小遣いを貯めてお目当てのモデルをゲットしたものです。

今でも忘れられないのはカブトムシのプラモデルです。
確か3ヶ月ぐらい駄菓子を我慢してやっと手に入れたと思います。

それは大きなカブトムシでモーターライズで羽根を広げて歩いたと思います。
さらに眼球には麦球が埋め込まれていて光る仕様でした。

ところが自宅に帰って部品をチェックしたところ肝心の麦球が入っていないのです。
急いで模型屋に戻って部品が足りないことを告げると、麦球は別の人に回したとのことでした。
今では考えられませんが昔はこんな子供騙しも当たり前だったのです。

それがショックで結局そのカブトムシは返品して、クロオオアリを買いました。
もちろんカブトムシほどは魅力が無く、後でガッカリした記憶があります。

調べて見るとそのカブトムシのプラモデルは最近はプレミアが着いて10万円ぐらいで取引されているようです。
それを知って余計にショックだったりします。(笑)


最近のオコチャマはガンプラ程度には反応しますが、それ以外はサッパリなようです。
廃れる産業には理由がありますが、よくよく模型屋を冷静に見渡して見ると異常な状態です。


まるで有事状態かと勘違いしそうな軍国主義的なラインナップの数々・・・
戦闘機も戦車も戦艦も全て人殺しの道具ですからね。
それを「カッコイイだろう」と幼い子供たちに売りつけているのですから悪魔の商人のようなものです。

まぁーガンダムも軍需ものですが・・・

もちろん他にもスポーツカーやオートバイのレースものだったり、
一般の自動車もあることはありますが、軍需産業ものに比べると微々たる物です。

何故に模型屋はここまで軍需産業に力を入れるのか理解できません。
確かに子供の頃は何も考えずにカッコイイと思って戦車とか作ってましたが、
これって必要なんでしょうか?

タミヤ、アオシマ、ハセガワ、マルイ・・・

ゲーム屋もそうですが模型屋も絶滅危惧種であることは間違いありません。
消え去れる産業は世間から需要の無いお仕事だということです。


模型とは本来の物体の形を模して、コンパクトに現した造形です。
中身は空っぽですが、そのものの形を文章や絵画で描き表すよりも、より直感的に伝えることが出来る優れた手段だと思います。

もちろん重要なのはその伝えるもので、何を伝えたいのかがポイントです。
ただ単に精密であるということだけではダメなのです。


模型屋がこのまま自滅しないことを祈っています。
自らの方向性を改め、模型という造形の持つ魅力を伝えていってほしいものです。

模型道は奥が深いのです・・・